食品の冷凍保存にとっても便利なジップロックですが、そのまま湯煎すると一部が溶けて中身が出てしまうことがあります。
これは、お鍋に入れたジップロックが熱々の鍋肌に触れてしまうことが原因で起こってしまいます。レトルト食品のように何も考えずにドボン!と入れてしまうとダメだと言うことですね!
ただし、逆に言えばいくつかの注意点を守っていれば湯煎解凍ができるということになります。
この記事では、ジップロックを湯煎で溶かさないためのやり方やジップロックの耐熱温度、ジップロック×湯煎で作るおすすめレシピなども紹介しています。
ジップロックを冷凍保存によく使う人は、ぜひチェックしてみてくださいね!
ジップロックが湯煎で溶ける理由と耐熱温度について
ジップロック(バッグタイプ)はキッチンで大活躍する便利なアイテムですが、湯煎をする際には少し注意が必要です。
特に、バッグが高温になる鍋底や側面に触れると、思わぬトラブルに見舞われることも。
この見出しでは、そんなジップロックの湯煎でのお取り扱いや耐熱性について解説していきます!
ジップロックが湯煎で溶ける理由
ジップロックが湯煎で溶けてしまうのは、加熱された鍋の底や側面にバッグが直接触れることが原因です。
鍋底は特に温度が高くなりがちなため、この部分にジップロックが触れてしまうと熱でバッグが溶けることがあります。
なので、湯煎時にはバッグが鍋底や側面の鍋肌に触れないように気を付けることが大切です!
ジップロックの種類について
ジップロックといえば、その便利さで多くの家庭に欠かせないアイテムです。
この便利なジップロック、実はアメリカ生まれのブランドで、日本では旭化成ホームプロダクツが製品を提供しています。
チャック付きの袋や容器として様々なバリエーションがありますが、特に湯煎に使われるのはチャック付き袋が一般的です。
耐熱温度と有害物質について
ジップロックバッグは主にポリエチレンで作られており、耐熱温度は約100℃とされています。水の沸点が100℃であることから、通常の湯煎ではジップロックが溶けることはないはずです。
ただし、製品によっては耐熱温度が異なる場合もあるので、使用前には耐熱温度を確認して適切に使うことが推奨されています。
以下に、ジップロックのタイプと耐熱温度についてまとめた表をのせておきますので、一応確認してもらえればと思います^^
製品名 | 厚み | 耐熱温度 | 備考 |
---|---|---|---|
フリーザーバッグ | 0.06mm | 100℃ | 一番厚みのあるのチャック付きバッグ |
ストックバッグ | 0.04mm | 100℃ | フリーザーバッグより厚みが0.02mm薄い |
イージージッパー | 0.07mm | 約80℃ | 他の製品と比較して耐熱温度が20℃低い |
お手軽バッグ | 0.03mm | 不明 | 常温に適した製品のため湯煎での使用は非推奨 |
ご覧の通り、イージージッパーは厚みはあるのですが耐熱温度は約80℃となっているので、湯煎には適していないことがわかります。
また、お手軽バッグは厚みが薄い上に耐熱温度に関するはっきりした情報が見当たらなかったので、湯煎はできないと考えておきましょう!
となると、湯煎につかえるのは「フリーザーバッグ」と「ストックバッグ」のふたつとなりますね。
最後に、ポリエチレンは炭素と水素の安全な化合物でできているため、加熱しても有害な物質が溶け出る心配はありませんので、この点についてはご安心ください^^
ジップロックの湯煎のやり方!底や側面につけないのが正解!
ジップロックを使った湯煎は非常に便利ですが、正しい方法で行わないとバッグが溶ける危険があります。
特に、鍋の底や側面が高温になることが問題です。ここでは、ジップロックが直接高温部分に触れないようにする方法をご紹介しますね(´・∀・)ノ゚
鍋底に耐熱皿を敷く方法
この方法は非常に簡単で、準備も少なくて済みます。
準備するものは、鍋の大きさより一回り小さい耐熱皿(もの)だけでOKです^^
やり方は簡単で、耐熱皿を鍋底に置き、その上に水を加えます。次に、ジップロックに入れた食材をこの耐熱皿の上に置くことで、食材が直接高温の鍋底に触れるのを防ぎます。
お湯が沸騰したら火から下ろして湯煎するようにしてくださいね。
この方法ならジップロックが直接鍋底に触れることがないため安全に湯煎ができます。お皿の代わりに「ざる」を使うこともできますよ♪
菜箸とクリップを使用する方法
菜箸とクリップを使う方法も、ジップロックを安全に湯煎するのにおすすめです。鍋のサイズに丁度良いお皿がない時などに重宝するテクニックですよ!
準備するもの
手順
2:そのままお湯の入った鍋の上にセットして湯煎します。
3:湯煎が終わったら、菜箸を持ち上げてジップロックを取り出します。
この方法もジップロックが鍋底に触れることなく、食材をしっかりと浮かせて湯煎することができます。
耐熱温度の高い袋にジップロックを入れる方法
ジップロック自体が湯煎用の袋ではないため、さらに安全を確保するためには耐熱性の高い袋に入れる方法があります。
準備するもの
耐熱温度110℃の「食品用湯煎調理袋」(例:ダイソー製)
スーパーなんかでも売られてますよ(●´∀`)ノ
↑ アイラップはわたしも使ってます!深さもあってめっちゃ使いやすいです!
手順
2:その袋をお湯の入った鍋に入れて湯煎します。
この方法では、ジップロックが直接高温にさらされることを防ぎつつ、より安全に湯煎調理を行うことができます。
いずれの方法も、ジップロックがお鍋の底や側面に直接当たらないようにするのがポイントです。そして、火から下ろした状態で湯煎することも忘れてはいけません(3の方法は大丈夫だと思いますが)。
これらの点をしっかりおさえていれば、ジップロックを安全に湯煎することができますよ!
重要なので繰り返しますが、耐熱温度が100℃のジップロックを使って火にかけたまま湯煎するのは危険なので、絶対にやらないようにしてくださいね!
ジップロックの解凍は流水解凍が安全です!
冷凍食品の解凍方法として、「流水解凍」は特にジップロックを使用する際に推奨される方法です。
流水解凍は、食品を常に冷たい水の流れの中で解凍することで食品を急速にかつ均一に解凍することができます。
これにより、食品の品質を保ちながら安全性を高めることができますよ^^
流水解凍のメリット
流水解凍の最大の利点は、食品が適切な速さで解凍されることです。
冷蔵庫での解凍に比べて時間が短く、食品が室温で長時間放置されることなく微生物の増殖を防ぐことができます。
また、ジップロックを使用することで水が食品に直接触れずに解凍するため、味や栄養が水に流れ出るのを防ぐことができます!
流水解凍のやり方
解凍する食品をジップロックに入れ、空気を可能な限り抜いて密封します。
こうすることで、バッグの中に水が入るのを防ぐのと同時に、ジップロックが水から浮き上がってしまうのを軽減させることができます。
手順2:ボウルに入れての流水にさらす
先程のジップロックを大きめのボウルに入れて流水にさらしましょう。
流水解凍には必ず冷たい水を使用してください。暖かい水や熱い水は食品の表面を急速に温めてしまい、細菌の繁殖を促進させる可能性があります。
手順3:解凍するまで放置
少量の水を流しっぱなしにしたまま解凍できるまで様子を見ましょう。
解凍時間は食品の大きさや厚みによって異なりますが、一般的には30分~1時間くらいで解凍できます。解凍が終わったらすぐに調理するか、冷蔵庫に移してくださいね!
ジップロック×湯煎で作れるおすすめレシピを紹介!
最後に、ジップロックの湯煎テクニックを使ったおすすめレシピをいくつか紹介しますね。どれも簡単に作れる料理なので、ぜひ試してみてください♪
サーモンのハーブ蒸し
材料
作り方
2.ジップロックバッグにオリーブオイル、レモンスライス、ディルを入れます。
3.味付けしたサーモンをバッグに入れ、空気を抜いて密封します。
4.鍋に水を半分ほど入れて熱し、水が沸騰したら火を止めてジップロックバッグを入れます。
5.蓋をして約10分間湯煎し、サーモンが中まで熱が通るまで待ちます。
6.サーモンを取り出し、レモンとディルで飾り付けて完成です!
しっとり蒸し鶏
材料
作り方
2.塩、黒胡椒、その他の選んだスパイスやハーブで全体に味付けします。
3.味付けした鶏胸肉をジップロックバッグに入れます。できるだけ空気を抜いてから密封します。
4.大きめの鍋に水を半分程度入れて沸騰させます。沸騰したら火を止めます。
5.鶏肉が入ったジップロックバッグを沸騰したお湯に入れます。水が冷めないように蓋をして、熱が均等に行き渡るようにしてください。
6.約20分から30分ほど湯煎します。厚みにもよりますが、中心部までしっかりと火が通るまで様子を見ながら調整してください。
7.調理が終わったらジップロックバッグから鶏胸肉を取り出し、少し休ませてからスライスすると肉汁が逃げずにジューシーに仕上がりますよ!
バニラビーンズカスタード
材料
作り方
2.牛乳と生クリームを加え、中火で温めますが沸騰させないよう注意してください。
3.卵黄と砂糖を別のボウルで白っぽくなるまで混ぜ合わせます。
4.牛乳が温まったら火から下ろし、少しずつ卵黄のミックスに加えながら絶えずかき混ぜます。
5.全部合わせたら再び火にかけ、木べらで絶えず混ぜながらとろみがつくまで加熱します。
6.カスタードクリームをジップロックバッグに入れ、熱湯で5分程度湯煎し、その後冷水に入れて急冷します。
7.冷めたら冷蔵庫で冷やし固め、お好みでフルーツやビスケットと一緒に楽しんでください♪
まとめ
ジップロックは耐熱温度が80℃~100℃なので、沸騰している鍋肌に直接触れてしまうと一発で溶けて穴があいてしまいます。
なので、ジップロックを湯煎する場合は、火から下ろして鍋肌の温度が下がってから入れる、もしくは底にお皿を置いたりして直接ジップロックが鍋肌に触れないようにする工夫が必要です。
個わたしはそんな面倒なことをするくらいなら流水解凍を選んでしまいそうです…。
とは言え、ジップロック×湯煎で作れる美味しいお料理もあるので、ジップロックを溶かさない湯煎のやり方を覚えておくのは今後のプラスになると思います。
この記事を参考に、ぜひジップロックの湯煎のやり方をマスターしてくださいね!