裾上げテープは手軽に衣類の裾を調整するのに便利ですが、不要になった時には剥がす必要が出てきます。
また、貼ってみたは良いけど位置がずれてしまったなんてこともあるでしょう。
その際、アイロンを使った正しい方法でテープを剥がすことが、生地を傷めずに作業を行うポイントとなります。
この記事では、まず裾上げテープの剥がし方を解説し、さらに裾上げテープを剥がした後に糊が残るような場合の対処法についてもまとめてみました！
お手持ちの衣類につけた裾上げテープが剥がれなくて困っているなら、ぜひ参考にしてみてくださいね＾＾
裾上げテープの剥がし方を詳しく解説！
それでは早速、裾上げテープの剥がし方を詳しく見ていきましょう。
裾上げテープの接着原理を理解することが、テープ剥がしの第一歩です。
テープの接着剤はアイロンの熱で溶け、冷めると固まります。この性質を利用して、再びアイロンを使い接着剤を温めることでテープを剥がすというわけですね。
アイロンで裾上げテープを剥がす方法
まずは、基本となるアイロンだけを使った剥がし方を解説していきます！
必要なもの
剥がし方
衣類の取り扱いタグを確認し、適切な温度にアイロンを設定します。
手順2：テープを濡らす
霧吹きでテープを湿らせたり、スチーム機能を使ってテープ全体に湿気を与えます。次に、あて布をテープの上に置きます。
手順3：アイロンをあてる
あて布の上からアイロンを軽く当てます。この時、力を入れすぎずに軽く滑らせるようにします。目的はテープの接着剤を温めて柔らかくすることです＾＾
手順4：テープを剥がす
アイロンを当てた後、すぐにテープの端を持ち上げ、生地を傷めないように慎重に剥がします。
テープが冷めてしまうと剥がしにくくなるので、必要に応じて手順2と3を繰り返します。剥がす際は生地やテープが熱いので火傷には十分注意してください。
この方法で裾上げテープを剥がすときは、根気良く、かつ慎重に作業を行うことが大切です。急がず丁寧に進めれば、生地を傷めることなくきれいに剥がすことができますよ＾＾
テープを剥がした後は、生地の状態を確認することもお忘れなく！
アイロンとエタノールを使って裾上げテープを剥がす方法
裾上げテープを剥がす際に「エタノール」を使用すると、アイロン単体で行うよりも効果的な場合があります。
エタノールが接着剤を溶かす助けをして、テープを簡単に剥がせるようにしてくれるんです。
ただし、エタノールは衣類にシミを残す可能性もあるため、使用する前に目立たない部分で試してみることが重要です。以下にその手順を詳しく説明します。
必要なもの
剥がし方
衣類のラベルに記載されている適切な温度にアイロンを設定し予熱します。
手順2:テープを濡らす
エタノールを不要な布やキッチンペーパーに染み込ませ、それを使って裾上げテープを軽くたたくようにして濡らします。
これは接着剤を柔らかくするための工程です。その後、この部分にあて布を置きましょう。
手順3：アイロンをあてる
あて布の上から、アイロンを軽くあてます。先ほどと同じく、力を入れずにアイロンを滑らせることで、テープの接着剤を効果的に溶かすことができます。
手順4：テープを剥がす
アイロンをあてた後、すぐに生地やテープを持ち上げ、生地を傷めないように慎重に剥がしましょう！
テープが冷めると再び硬くなるため速やかに作業することが重要です。剥がれにくくなった場合は、手順2から4を繰り返してください。
繰り返しになりますが、この方法で裾上げテープを剥がす際にはエタノールが衣類に適しているかを事前にテストすることが重要です。
万一のシミを避けるため、慎重な取り扱いを心がけましょう。効果的かつ安全にテープを剥がすことで、衣類を長く美しく保つことができますよ！
どうしてもダメならプロに依頼してみよう！
上記の方法を試してみたけど、どうも上手くいかない…という場合は、それ以上無理せずクリーニングや染み抜き専門店などに相談してみましょう。
プロはこんな感じでささっと剥がしてくれると思いますので♪
裾上げテープを剥がした後に糊が残る場合の対処法
裾上げテープを剥がした後に糊が残ることはよくあることです。大切な衣類に残った糊を安全にかつ効果的に取り除くために、以下の方法を試してみてくださいね！
エタノールを含ませた歯ブラシで糊を剥がす方法
不要な歯ブラシにエタノールを含ませ、残った糊を軽くこすります。このとき、生地を傷つけないように力を入れすぎずに優しくこすることが重要です。
エタノールは糊を溶かしやすくする効果がありますが、敏感な生地では色落ちや生地の損傷を引き起こす可能性もあるので、目立たない部分で試してから使用しましょう！
チラシや不要な布を使って糊を剥がす方法
チラシを使う場合は光沢のあるタイプのチラシを使います。
残った糊の上にチラシや布を置き、上からアイロンを数秒程度押し当てます。この熱が糊を柔らかくし、チラシや布に糊が移りやすくなります。
アイロンをあてた後はチラシや布をゆっくりと剥がし、糊が移っているかを確認しましょう。
糊が残っている場合は、きれいな箇所にチラシや布をずらして再度同様の操作を繰り返していけば次第にキレイに剥がれるかと思います＾＾
ドライヤーを使って糊を剥がす方法
裾上げテープを剥がす際、アイロンを使う方法もありますが、もっと手軽で速い方法をお探しなら家庭にあるヘアドライヤーを使ってみましょう。
ドライヤーを温風モードに設定し、裾上げテープが付いている部分に数分間じっと熱風を当てるだけです。
この方法では、ドライヤーをゆっくりと動かしながら生地が均等に暖められるようにすることがポイントです！
生地が十分に熱くなったら、ピンセットや指でゆっくりとテープを剥がしましょう。
ドライヤーの熱はアイロンほど高くないため、テープがすぐには剥がれないかもしれませんが、根気よく続けることが大切です。
もしテープが固く剥がれにくい場合は、もう一度温風を当ててから再度試してくださいね！
石鹸とウェットティッシュで糊を剥がす方法
石鹸とエタノール配合のウェットティッシュを使っても糊を剥がすことができる場合があります＾＾
スプレーボトルに入れた石鹸水を裾上げテープの残留糊に2〜3回吹きかけて柔らかくします。
次に、エタノール配合のウェットティッシュを指に巻いて糊のついた部分を軽く擦ります。
ウェットティッシュが乾燥してきたら新しいものと交換し、続けて糊を擦り剥がしていきましょう！
この工程を糊が完全に取り除けるまで根気強く続ければOKです。
ちょっと面倒ではありますが、ブラシで擦るよりも生地を傷めるリスクが少ないので安心してチャレンジすることができます。
デリケートな生地や価値の高い服は、剥がし始める前に目立たない部分で試してから実践してみてくださいね！
裾上げテープの位置を修正する時に気を付けてほしいこと
最後に、裾上げテープをすぐに剥がす（裾上げテープをつけて失敗したケース）の注意点について簡単に補足しておきますね。
誤った方法で剥がすと服の生地を傷めたり、最悪の場合は破れてしまうこともあるので、裾上げテープを安全に剥がすためにもぜひ目を通しておいてください＾＾
無理やり剥がさない
裾上げテープの接着力は非常に強いため、失敗した時でも焦って無理に剥がすのは避けましょう。
無理に剥がすと生地を伸ばしたり、糊が残ってしまう原因となります。最悪の場合、生地が破れてしまうこともあるので注意が必要です。
焦らずゆっくり丁寧に剥がす
裾上げテープを剥がす際は、焦らず時間をかけて慎重に行うことも大切です。
特に、アイロンを使ってテープを貼った直後は生地がまだ熱く、テープの接着剤も柔らかい状態です。
このタイミングであれば慎重に剥がすと生地を傷めずにスムーズに剥がせる可能性が高まります＾＾
ただ、熱くなっている生地やテープに触れる際は火傷してしまう危険性があるので、ピンセットや他の適切な道具を使用し、生地が伸びないように優しく扱いましょう！
まとめ
裾上げテープは便利なアイテムですが、剥がす際には注意が必要です。誤った方法で剥がすと服の生地を傷めたり、生地が破れることもあります。
なので、裾上げテープを剥がす時には無理やり剥がさず、焦らずに時間をかけることが大切です。
剥がす際は、アイロンやヘアドライヤー、さらには石鹸とウェットティッシュなど使ってまず糊を柔らかくし、それから優しく剥がすようにしてくださいね！
また、裾上げテープを剥がした後に残った糊は、エタノールを使って取り除く方法がおすすめです。アイロンと不要なチラシや布を使った方法も効果的です。
裾上げテープを使用する際はこれらのポイントを心がけ、衣類にダメージを与えないように注意してくださいね＾＾
