唐揚げを美味しく作る過程で、時々中身がうっすらピンク色をしていることがあります。
そんな時、「このまま食べても大丈夫かしら?」と心配になるのは当然のことです。
結論からお伝えすると、唐揚げの断面がうっすらピンク色をしている場合は生焼けの可能性があるので、そのまま食べるのは避けるようにしましょう!
方法は何度も良いので、必ず再加熱して鶏肉の中心部分にまでしっかり火を通すことが重要です。
本文では、さらにこの件について詳しくお伝えするとともに、唐揚げを生焼けのまま食べてしまった時の対処法や再加熱方法、唐揚げが生焼けにならないためのコツなどについてもまとめているので、ぜひチェックしてみてくださいね^^
唐揚げがうっすらピンクなのは大丈夫じゃない!
繰り返しになりますが、唐揚げの中心がうっすらピンク色をしているというのは、火が十分に通っていない可能性があり、鶏肉に含まれる細菌が原因で食中毒を引き起こすことも考えられます。
特に、「カンピロバクター」と呼ばれる細菌は、お腹が痛くなったり、下痢や嘔吐を引き起こしたりすることがありますので、唐揚げがピンク色をしているのを見つけた場合は、そのまま食べずに火をしっかり入れ直してからいただきましょう!
余談ですが、唐揚げがうっすらピンク色が見える理由は、実は一つだけではありません。
もちろん、火が通っていないことが一番の原因かもしれませんが、他にも理由があるのです。鶏肉の特性上、塩分や食材の一部が赤く色づくことがあるんです。
例えば、鶏肉を下味で漬ける際に使う生姜や玉ねぎから出る成分が、鶏肉の色素と結びついて赤く見えることがあります。これは、ハンバーグを作る時にも同じような現象が起こり得るんですよ。
さらに、骨に近い部位の肉はもともと赤みが強く、加熱してもその色が残りやすいのです。
骨付きの鶏肉を調理すると時には骨の中から「脊髄液」が染み出し、周りの肉をピンク色にしてしまうこともあります。これは手羽先や手羽元を食べた時に良く見かけますね。
この赤い脊髄液は健康に害はありませんが、心配なら追加で加熱してみてください。電子レンジで1分程度加熱するだけで、より安心して召し上がれます。
このように、唐揚げがうっすらピンク色でもそれが必ずしも危険というわけではありませんが、安全を第一に考えるのであれば、もう少し火を入れ直した方が安心して食べることができます!
ちょっと面倒に感じるかもしれませんが、美味しく、そして安心して唐揚げを楽しめるように唐揚げの生焼けには注意しして調理してくださいね^^
唐揚げの生焼けを食べてしまった場合の対処法は?
生焼けが危険だということは知っていても、食べた後に唐揚げがちょっとピンク色だったということに気付くこともありますよね。
でも大丈夫、それほど過度に心配する必要ははありません。
と言うのも、唐揚げの生焼けを食べてしまった場合、必ずしも症状が出るわけではなく、もし症状が現れたとしても多くの場合は軽いものですぐに収まることが多いようです。
万が一症状が重い場合や、軽くても症状が長引くようなケースは、迷わずに病院で診察してもらうようにしてくださいね!
また、食中毒の症状は食べてから数時間後くらいに起こる場合が多いようですが、場合によっては数日後に現れることも考えられます。
カンピロバクターには3~4日の潜伏期間があるので、症状が出るまでに時間がかかることもあるそうです。
なので、生焼けの唐揚げを食べてしまった後の体調変化には少し注意しておいてくださいね!
唐揚げに中まで火を通すならレンジが確実です!
ここからは、生焼けの唐揚げを再加熱する方法について簡単に紹介しておきますね。
どの方法でもしっかり仲間で火を通すことはできますが、加熱後の仕上がりに違いがでてくるので、好みにあった方法を選んでもらえればOKです!
電子レンジで手軽に再加熱
食べかけで「あれ?」と気づいたり、切ってみて中がまだ赤い場合は、電子レンジがとっても便利です。500~600Wで1分加熱してみましょう。
ピンク色の部分が白く変われば、もう安心して食べられます。まだ少し心配なら、10秒ずつ加熱時間を足して、様子を見てくださいね。
ただし、加熱し過ぎにはご注意を。お肉が固くなってしまうことがあるのでほどほどに調節してくださいね!
また、ラップをしてしまうとせっかくの衣が水分を吸ってフニャフニャになってしまうので、ラップなしので加熱がおすすめです^^
オーブンやトースターは外側がカリッと
オーブンやトースターを使えば、表面はカリッと中はジューシーに仕上がります。
200℃~250℃で2~3分温めると良いでしょう。中がまだ赤いようなら、1分ずつ追加で加熱時間を足していくのがポイントです。
ただし、外側が焦げてしまわないように注意が必要です。火力が強いと感じた場合は、唐揚げを「アルミホイル」で覆った状態で加熱すると上手くいきますよ!
フライパンでじっくり焼き直し
もう少し手間をかけても大丈夫なら、フライパンでの焼き直しがおすすめです。
フライパンに油は使わず、中火で両面を2~3分ずつ焼いてみてください。
この方法だと、フライパンに触れる部分だけが温まるので、均等に温めたい場合は「蓋」をして軽く蒸し焼きにすると良いでしょう。
焼き終わったら、念のために中が白くなっているかチェックしてみてくださいね!
揚げ直しでパリッと美味しく
もし調理中に生焼けに気付いた場合は、お皿に盛る前に揚げ直すのが最適です。食べる直前に揚げ直しすることによって、外はさらにパリッと、中はしっかり火が通ります。
ただし、揚げ直した唐揚げは油をよく吸ってしまうので、キッチンペーパー等で油をきれいに取り除くことを忘れないようにしてくださいね!
唐揚げが生焼けにならないための方法をざっくり解説!
最後に、唐揚げを生焼けから守るためのポイントについてまとめておきますね。
どれも簡単なことばかりなので、好きなところから取り入れてもらえれば嬉しいです^^
常温に戻して中までジューシーに
まず、調理前に鶏肉を常温に戻しておくことがポイントです。
冷蔵庫から出して約30分ほど室温で置いておくと、火の通りが良くなりますよ^^
ただ、カリッとした食感を重視する方は、冷たいまま揚げるのも一つの方法なので、その当たりは好みに合わせて使い分けてくださいね。
なるべく同じ大きさで小さめにカット
唐揚げは、もも肉1枚を6~8等分にカットすることが一般的ですが、火の通りが気になる方はもう少し小さめの10等分くらいがおすすめです。
小さくすることで中まで火が通りやすくなり、生焼けの心配がぐっと減ります。ただし、小さすぎると加熱で縮んで硬くなってしまうこともあるので注意してくださいね!
そして、カットする際はサイズ感を揃えること。そうすることで均一に美味しく仕上げることができますよ♪
油温管理で外カリ中ジュワ〜
唐揚げを揚げる際の油の温度は、160~180℃が理想です。
この温度を温度計で測れるとベストですが、無い場合は菜箸を油に入れて細かい泡がくっつくかを見て温度を判断しましょう。
温度が一定なら、外はサクサク、中はしっかりと火が通ります!
揚げる数にも注意が必要
一度にたくさん揚げ過ぎると、油温が下がってしまい均一に美味しく揚がらないこともあります。鍋の大きさにもよりますが、適量を守って揚げることが大切です。
これに加えて揚げる時間が短いと生焼けになってしまう可能性が高くなってしまいます。先ほどお伝えした適温の油である程度時間をかけて揚げるようにしましょう!
揚げ始めはじっと我慢
鶏肉を油に入れた直後は触らずにそのまま少し待つのも大切です。いきなり唐揚げに触ると衣が剥がれたり、均等に揚がらない原因になってしまいます。
衣がしっかりと色づいたら返し時なので、それまでは焦らずじっくり揚げるようにしてください!
揚げ上がりの見極め方
実は、唐揚げの揚げ上がりは「音」と「振動」でチェックすることができるんです!
唐揚げの衣がきつね色になって油の音が細かくなったら、菜箸で持ち上げてみましょう。手に伝わる細かな振動で、中まで火が通っているかどうかをある程度知ることができます。
ちょっと感覚的になってしまいますが、菜箸を伝って唐揚げから「ジジジジジ…」みたいなのが感じられれば揚げ上がりのサインと判断してOKです。
その「ジジジ感」を何度か試して、その都度中身をチェックしていけば、だいたいこんな振動なら大丈夫だなという揚げ上がりの基準が分かってくるかと思います!
余熱で中までふっくら
また、揚げた後はバットに取り出して余熱でじっくり火を入れましょう。
高温の油で揚げた後に、3~5分置くことで、余熱が中までじわじわと伝わり、生焼けのない完璧な唐揚げを作ることできます^^
まとめ
唐揚げがうっすらピンクの場合は大丈夫だろうと判断せず、念のために再加熱して中心部までしっかり火を通してから食べるようにしてください。その方が絶対安全ですので!
安全で美味しい唐揚げを作るためには、いくつかのポイントがあります。
まず、鶏肉はサイズを揃えてカットし、常温に戻してから調理することが大切です。そして、油の温度は160~180℃を保ち、一度にたくさん揚げずに少しずつ揚げるのがポイントです。
そして、油に入れた直後は触らずに衣が色づいてから裏返し、揚げ上がりは音と振動で判断しましょう。最後に、余熱で中までしっかり火を通せば、生焼けのない美味しい唐揚げの出来上がりです!
生焼けにならないコツを掴めば、毎回ふっくらジューシーな唐揚げが楽しめますよ(●´艸`)