ほうれん草はおひたし以外に炒めものにも重宝する野菜ですが、ほうれん草をアク抜きしないで炒めるのがどうも不安…と感じてしまう人も多いかもしれませんね。
結論からお伝えすると、毎日のように食べるなら問題かもしれませんが、一回くらいアク抜きせずに食べてもほとんど問題ありません。
ただ、ほうれん草を炒めものに使う場合は一袋分全て使ってしまうケースも多いので、えぐみやシュウ酸が気になるのであれば軽く下茹でした方が良いかもしれませんね!
記事本文では、このあたりについてさらに詳しくお伝えし、
- ほうれん草をアク抜きする理由
- ほうれん草をそのまま炒めるレシピ
などについてお伝えしているので、ほうれん草を良く食べる人は、ぜひ参考にしてくださいね!
ほうれん草をアク抜きしないで炒めるのは間違い?アク抜きする理由も解説!
冒頭でもお伝えした通り、ほうれん草をアク抜きしないで炒めることは、別に間違いではありません。
ご存知の通り、ほうれん草には「灰汁」があるので、これが料理の味の邪魔になってしまうことがあるんです。
でも、炒めものに使う場合は油もたくさん使う上に味が濃いことが多いので、えぐみがそれほど気になない場合も多々あります。
なので、炒める場合についてはえぐみはそれほど気にしなくても大丈夫だと思います^^
味噌汁に入れる場合などはえぐみの方が勝ってしまうことがあるので、アク抜きした方が良いと思いますが。
その内容についてはこちらの記事で詳しくお伝えしているので、合わせてチェックしてみてくださいね!
⇒ ほうれん草を味噌汁に入れる時はあく抜きした方が良い理由!
そして、もうひとつの問題である「シュウ酸」ですが、これはたしかに過剰に摂ると健康にマイナスな影響を与えてしまう場合があります。
シュウ酸を大量に摂ってしまうと、体の中でカルシウムとくっついてしまうことがあるのです。よく耳にする名前だと「尿路結石」というやつですね。このリスクがあるわけです。
なので、お医者さんからシュウ酸の摂取を控えるように言われているケースなどでは、炒めものに使うとしても、先にアク抜きをした方が良いと考えられます。
逆に言えば、そういうシビアな状況以外であれば、別にそのまま炒めてしまっても大きな問題とはなりませんので、そのまま炒めてもOKです。
実際わたしも何度もそのまま炒めて食べていますが、何ともありませんので。
また、最近のほうれん草は含まれるシュウ酸の量が以前に比べ少なくなっているようなので、これもアク抜きなしでOKと言う理由のひとつになります。
なので、これらの情報を理解した上で、それでもあまり気にならないというのであれば、ほうれん草をアク抜きなしで炒めるというのも全然アリなのです。
逆に、
という人は、少し手間をかけてでも炒める前に下茹でしておくと良いでしょう。
ちなみに、お湯で茹でて水にひたす方法でアク抜きした場合、ほうれん草の約4割り程度のシュウ酸を取り除くことができると言われています。効果抜群ですね。
アク抜きするのは面倒だけどやっぱりちょっと気になる…という人は、生で食べられるほうれん草を使って炒めものをするという手もあります。
「サラダほうれん草」などの名前で売られていることが多いほうれん草ですが、生で食べられるだけあってクセも少なく、甘みも強いのが特徴です。
夜ご飯はほうれん草のサラダ
— まいちゃん! (@mogumoguuu10) July 1, 2024
サラダほうれん草ってアクがなくて柔らかくて大好き🥬 pic.twitter.com/tgQPIAo1TB
値段は少し高くなってしまいますが、まさに良いとこ取りのほうれん草なので、一度試してみてはいかがでしょうか^^
ほうれん草をアク抜きしないことにはメリットもあります!
ほうれん草をアク抜きしないで調理する場合、栄養素がお湯に流れ出るのを抑えられるというメリットがあります。
特に、ビタミンやミネラルなど水溶性の栄養素は、水に長時間さらされることで失われやすいため、アク抜きを省略することによりこれらの栄養素をより多く摂取することが可能になるわけです。
アク抜きを行わない場合は、ほうれん草を他のカルシウムを含む食品と一緒に食べることで、シュウ酸の持つデメリットを小さくすることができます。
ほうれん草のシュウ酸が一緒に摂取したカルシウムと結びつくので、体の中に吸収されにくい状況を作ってくれます。
炒めものに牛乳はちょっと合わないと思うので、かつおぶしやしらすなどを一緒に食べるのがおすすめです♪
ほうれん草をそのまま炒めるレシピ!時間のない時に作ってみて!
最後に、ほうれん草をそのまま炒める時短レシピをいくつか紹介しておきますね。
ほうれん草であと一品何か作りたい!なんて時には、ぜひこれらのレシピをお試しください^^
ほうれん草ときのこのバター炒め
材料
- ほうれん草:300g
- しいたけ:5個
- エリンギ:2本
- バター:大さじ2
- にんにく:1片
- 塩:小さじ1/4
- 黒こしょう:適量
作り方
1.ほうれん草は洗い、水気をしっかり切り、食べやすい大きさに切る。
2.きのこはスライスし、にんにくはみじん切りにする。
3.フライパンにバターを熱し、にんにくを炒め香りが出たら、きのこを加える。
4.きのこがしんなりとしたらほうれん草を加え、さっと炒め合わせ、塩と黒こしょうで味を整える。
ほうれん草と鶏肉のガーリックソテー
材料
- ほうれん草:300g
- 鶏むね肉:200g
- オリーブオイル:大さじ1
- にんにく:3片
- レモン汁:大さじ1
- 塩:適量
- 黒こしょう:適量
作り方
1.鶏胸肉は一口大に切り、塩とこしょうで下味をつける。
2.にんにくはスライスしておく。
3.フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れ、香りが出たら鶏肉を加えて中火で炒める。
4.鶏肉に火が通ったらほうれん草を加え、しんなりするまで炒めた後、レモン汁を振りかける。
ほうれん草と豆腐の味噌炒め
材料
- ほうれん草:300g
- 木綿豆腐:200g
- 味噌:大さじ2
- 醤油:大さじ1
- 砂糖:小さじ1
- ごま油:大さじ2
作り方
1.豆腐は水切りをし、一口大に切る。
2.フライパンにごま油を熱し、豆腐を軽く炒める。
3.ほうれん草を加えてさっと炒め、味噌、醤油、砂糖を混ぜた調味料を加えてさらに炒め合わせる。
まとめ
ほうれん草にはアクがあるので、アク抜きせずに調理するとえぐみが目立ってしまうことがあります。また、シュウ酸が体にマイナスな影響を与えることも気になる点です。
ただ、炒めものにする場合は味が濃いことが多いのでそれほどえぐみは気にならないかもしれません。
シュウ酸についてはケースバイケースで、健康面に心配な点がある場合はアク抜きした方が良いと思いますが、特に健康上問題がなければアク抜きなしで食べても良いとわたしは思います。
毎日大量に食べるわけでもないと思うので、たまになら影響も少ないでしょう。
もしシュウ酸がちょっとだけ気になる場合は、カルシウムを含む食品と一緒に食べることでシュウ酸の影響を小さくすることができます。
ということで、ほうれん草の炒めものは絶対にアク抜きしないとダメというわけでもないので、過度に心配しないでくださいね♪