通常さつまいもの断面は白っぽい色をしていますが、中にはカットした断面がやけにオレンジ色っぽい場合があります。
結論からお伝えすると、これはさつまいもが腐っているのではなく、断面がオレンジ色になる成分をたくさん含んだ品種である場合がほとんどです。
なので、さつまいも一部が溶けていたり不快な臭いがしないのであれば、食べれるさつまいもと判断してOKです♪
記事本文では、さつまいもの切り口がオレンジ色なケースについてさらに詳しくお伝えしながら…
- さつまいもの断面にピンクの変色がある場合
- さつまいもの断面に黒・青・緑の変色がある場合
- さつまいもの変色を防ぐための保存方法
などについても詳しくまとめてみましたので、ぜひ最後まで読んでいってくださいね^^
さつまいもがオレンジ色になるのは腐るからじゃないので食べれる!
冒頭でも軽く触れた通り、さつまいもの断面が鮮やかなオレンジ色をしているのは、腐っているからではなく、「β-カロテン」という成分が多く含まれているからです。
β-カロテンはにんじんやかぼちゃなどの緑黄色野菜にも豊富に含まれる栄養素で、特定のさつまいもの品種にも多く含まれます。この成分には抗酸化作用があり、健康に良いとされています。
では、どのさつまいもがそのオレンジ色をしているのでしょうか?
以下の品種がその代表例となります!
これらのさつまいもは見た目も美しく、栄養価が高いので、さまざまな料理に使えます。その色鮮やかな断面はβ-カロテンが豊富に含まれている証拠ですね!
細かいことをいうと、この他にもオレンジ色というか赤味が強い品種はあるのですが、このあたりを押さえておけば十分だと思います。
重要なのは、さつまいもの断面がオレンジ色になっているのは腐っているからではないという部分です。
どうしても心配な場合は、臭いをかいでみればすぐわかります。もしサツマイモが腐っていれば顔をそむけたくなるような臭いがするはずなので…。
ということで、その切り口がオレンジ色のさつまいもは、いつも通り調理して美味しくいただきましょう!
さつまいもがピンクなのも腐ってるわけじゃないので食べれる!
では、さつまいもの断面がピンクだった場合は腐ってるんでしょうか?
答えは「ノー」で、これもオレンジ色の場合と同じ「β-カロテン」が変色の原因になっていることがほとんどです。
なので、例えばよく食べられている安納芋の断面にピンクの部分があったとしても、触感や臭いに変化がなければそのまま食べちゃって問題ありません。
ネット上にある一部のサイトには、さつまいもが腐っている場合にも稀にピンクになるという情報も目にしたんですが、詳しいことが書かれていませんでした。
いずれにせよ、さつまいもが腐った場合は見た目や臭いですぐ判断がつくはずなので、色ではなく状態の変化で食べれるかどうかを判断するようにしましょう。
その方が絶対確実ですので^^
さつまいもの変色で黒や青は危険!食べれない判断基準について!
ここからは、さつまいもが食べれる状態なのかどうかの判断基準についてまとめておきます!
腐ったさつまいもは、黒く変色したり、異臭がしたり、柔らかくなったり、皮がシワシワになったり、表面にぬめりが出たりします。
また、黒や緑のカビが見られる場合もあります。これらのサインを見逃さず、腐ったさつまいもを誤って食べないように注意しましょう
それぞれもう少し詳しく解説していきますね^^
黒く変色している
さつまいもが黒く変色している場合、それは腐り始めているサインかもしれません。
特に、全体的に黒くなっていたり、黒い部分から異臭がしたりする場合は腐っている可能性が高いので処分してください!
酸っぱい臭いやカビ臭
さつまいもから酸っぱい臭いやカビ臭がする場合も腐敗が進んでいる証拠です。
万が一、さつまいもからこうした不快な臭いがする場合は、食べるのを避けましょう。
柔らかくなっている
通常のさつまいもよりもかなり柔らかくなっている場合、これも腐敗のサインです。触ったときにプニプニしていたり、指で押すと凹んでしまう場合は注意が必要です。
また、皮がシワシワして張りがない場合も注意が必要です。
果肉に固さが残っている場合はまだ腐っているわけではありませんが、すでに鮮度が悪くなっているこの状態なので味や食感も悪くなってしまいます。
表面にぬめりがある
さつまいもの表面にぬめりがある場合は、かなり腐敗が進んでいるサインです。
この状態がさらに進むと、ぬめりだけでなく果肉の一部が溶けて崩れてくることもあります。
こうなると臭いもすごいことになっていると思うので、すぐに処分することをおすすめします!
カビが発生している
黒や緑の点、または白いふわふわしたものがさつまいもの表面や断面に見られる場合、それはカビが発生している可能性があります。
カビは目に見える部分を取り除いても果肉の中に菌糸を伸ばしていることがあるので、カビが生えたさつまいもは食べずに処分する方が安全です。
大丈夫だろうと安易に食べてお腹を壊しては元も子もないので、できるだけ捨てるようにしてくださいね!
さつまいもの保存方法について!常温・冷蔵・冷凍について解説!
最後に、さつまいもの正しい保存方法について補足しておきますね!
さつまいもの常温保存について
さつまいもを常温存する場合は、涼しくて風通しの良い場所を選びましょう。
さつまいもは10〜16℃の環境を好み、直射日光や高温多湿を避けることが重要です。
具体的には、キッチンやパントリーの涼しい場所が常温保存に適しています。また、新聞紙で一本ずつ包むことにより、湿度を保ちながら外気からの影響を防ぐことができます。
さつまいもの冷蔵個保存について
冷蔵での保存は、さつまいもが低温障害を受けやすいためいくつかの工夫が必要です。
最も適した場所は冷蔵庫の「野菜室」で、低温障害を防ぐためにはさつまいもを新聞紙に包んでからポリ袋に入れ、軽く口を閉じると良いです。
これにより、冷気が直接触れるのを防ぎつつ、適切な湿度を保つことができます。
さつまいもの冷凍保存について
冷凍保存は、さつまいもを長期間保存したい場合に便利です。
まず、さつまいもを適当な大きさに切り、電子レンジで加熱するか、茹でるか蒸してから冷ますという手順が必要です。
冷めた後、ラップで包んでから冷凍することで品質を長持ちさせることができます。
マッシュしたさつまいもを冷凍する方法もありますが、この方法で保存した場合は解凍後すぐに使えるので便利です。
切った後に変色を防ぐ方法
変色を防ぐためには、さつまいもを切った直後に水にさらすことが効果的です。
水に浸すことで酸化を防ぎ、約10〜15分の浸水が最適です。また、切ったさつまいもを水に浸す際は、ビタミンCの流出を防ぐために短時間で済ませると良いでしょう。
まとめ:さつまいもがオレンジ色になるのは腐るからでなない。
さつまいもの断面がオレンジ色やピンク色になるのは、さつまいもが腐っているからではなく、もともとそういう品種だったというのが主な理由となります。
さつまいもが腐った場合は触った感じや臭いに現れるので、断面の色ではなく臭いや柔らか過ぎないかなどの部分を確認するようにしてくださいね!
また、さつまいもに黒や緑の点や線が現れた場合も注意が必要です。
さつまいもに含まれる成分が変化しただけで安全な場合もありますが、表面が少し立体的になっていたり、綿のようなものがふわふわしている場合はカビの可能性大なので、食べずに処分するようにしましょう^^
特に悪い変化もなく切り口がオレンジやピンクになっている場合は、「β-カロテン」を多く含んでいる証拠なので、心配せずに美味しくいただきましょう♪