今回は、メロンを苦い状態のまま食べてしまったらどうなるの?という疑問についてお届けします!
甘くてジューシーで高級。そんなイメージの強いメロンですが、時々どういうわけか苦いメロンに当たってしまうことがあります。
甘いと思っていた分苦みを感じるとすごく不安になる人が多いと思いますが、苦いメロンを食べてしまっても大丈夫なんでしょうか?
結論からお伝えすると、ものすごく苦いメロンを食べてしまうと食中毒の原因になってしまう可能性があるので、口にして苦みを感じた場合は飲み込まずに処分するのが正解です。
詳しくは後述しますが、この苦みの原因はメロン自身が作りだす自然毒の一種になります。
記事本文では、
- 苦いメロンで食中毒になる理由
- そもそもメロンが苦くなる理由
- 苦みのあるメロンの見分け方
などについてもまとめているので、苦いメロンに当たってしまった人は、ぜひ参考にしてくださいね!
メロンを苦いまま食べてしまったらどうなる?食中毒の可能性について!
冒頭でもお伝えした通り、メロンを苦いまま食べてしまったら食中毒になってしまう可能性があるので注意が必要です。
これは主にメロンに含まれる自然毒が原因になっているのですが、これはメロンが害虫から身を守るために作り出しているものなので、ある意味自然な現象と言えます。
特に未熟なメロンには「ククルビタシン」という成分が含まれており、これが原因で強い苦みを感じることがあります。
この成分は人間にとっても害があるので、苦みの強いメロンを食べてしまうと食中毒になって下痢や嘔吐などの症状が出る場合があると言われています。
ちなみに、このククルビタシンはメロンが食べごろになると自然に少なくなっていくので、食べごろのメロンは甘くなるという仕組みです!
逆に熟しすぎたメロンから感じる苦みは、ククルビタシンではなく「ククミシン」というタンパク質分解酵素によるもので、こちらは苦みと口の中に刺激を感じることがありますが毒性はありません。
とは言え、メロンの味は落ちるため無理に食べなくても良いでしょう。
余談ですが、海外ではメロンに付着した「リステリア」という菌が原因で食中毒が発生することもあるようですが、国内では心配はないようです。
苦いメロンを食べて起こる食中毒の症状は?対処法も!
ここからは、苦いメロンに含まれるククルビタシンによる食中毒の症状についてまとめてお伝えします。
熟していないメロンを食べた後、舌にピリピリするような痺れを感じた場合や、以下のような症状が現れた場合は食中毒の可能性があると判断できます。
これらの症状は通常、食べてから数時間以内に現れる場合が多いようですが、正確な時間はわからないので注意が必要です。
体は有害な毒素を排除しようとして、嘔吐や下痢を引き起こすことがあるとされていますが、症状が悪化する場合は自己判断せずに医療機関で診てもらうことが重要です。
ククルビタシンの毒性成分は体への影響が速やかに現れやすいため、苦い味を感じたら直ちに食べるのをやめ、体調の変化に注意を払う必要があります。
繰り返しになりますが、症状がひどい場合や長引く場合はできるだけ早く医師の診断を受けましょう!
苦いメロンを食べて食中毒の症状が現れた際は、
の3つを対処法として覚えておいてくださいね。
また、苦いメロンを食べた後の自己判断による吐き気止めや下痢止めの服用は避けるべきです。
これらの薬は毒素が体内に留まることを助けることになり、結果的に症状を悪化させる可能性があります。小さな子どもや高齢者は脱水症状を起こしやすいので、その点にも注意が必要です。
子どもやお年寄りの場合は、すぐに病院に行った方が安心ですね!
メロンが苦くなる原因について詳しく解説!強すぎる苦みには要注意!
ここからは、メロンが苦くなってしまう原因についてさらに詳しく解説していきますね。メロンが苦くなる原因としては、以下の3つの理由が挙げられます!
メロンが未熟過ぎる
前述した通り、未熟なメロンは苦味を帯びることがあり、これは「ククルビタシン」という成分が関わっています。
ククルビタシンは、メロンが害虫から自身を守るために生成する成分で、毒性を持つため食中毒のリスクが伴います。
未熟なメロンは硬さや重さで識別できるため、苦いと感じたら食べずに熟成を待つべきです。
メロンが熟し過ぎている
一方で、メロンが過熟している場合にも苦味が生じることがあります。この場合の苦味は、タンパク質分解酵素である「ククミシン」によるもので、ククルビタシンとは異なり食中毒になるような毒性はありません。
ただし、口の中がピリピリするように感じることがある点は覚えておきましょう!
過熟メロンの苦味は健康リスクは低いものの、味の質が低下しているため美味しさは期待できません。
メロンばら色かび病の影響
「メロンばら色かび病」とはメロンに白やピンク色のカビが発生するもので、メロンがこの状態になると先ほど出てきた毒性のあるククルビタシンが部分的に大量に作られます。
その結果、影響を受けた部分の果肉が非常に苦くなってしまいます。
もちろんこのようなメロンを食べてしまった場合は食中毒になる危険性があるので、苦みを感じた時点で吐き出して処分するようにしてくださいね!
苦いメロンの見分け方!食べごろメロンの特徴について解説!
最後に美味しい食べごろのメロンの特徴についてまとめておきます!
食べごろのメロンの特徴を知ることが、苦いメロンを見分けることにもつながるので、ぜひ覚えておいてくださいね^^
色の特徴
熟したメロンは色が均一で、深く鮮やかな色をしています。逆に「青っぽさ」が残っているとまだ熟していない可能性があるので注意が必要です。
香りの特徴
メロンの芳香は熟度を示す重要な指標となります。茎の近くを嗅いでみて、甘く芳醇な香りがすれば、それは熟している良い兆候です。
茎の部分の特徴
茎の部分が乾燥していて少し割れているようなら、そのメロンは熟している可能性が高いです。しっかりと付いている緑の茎は、まだ熟していないサインです。
触ってみた感じの特徴
熟したメロンは少し柔らかい感じがしますが、傷みやすくもなるので柔らか過ぎるものは避けましょう。メロンを軽く押してみて均等な弾力があれば、ちょうど良い熟度かもしれません。
軽くたたいた音の特徴
熟したメロンをそっとたたくと、中から「ボンボン」という空洞の音がすることがあります。この音は内部の水分量が多く果肉がジューシーであるサインとなります。
逆に「カンカン」のような高い音がした場合はまだ未熟である場合が多いようです!
メロンが苦いまま食べてしまった時のまとめ
メロンが苦いのは、メロン自身が作り出す成分によるものです。
メロンの苦みの原因となる成分には、「ククルビタシン」と「ククミシン」がありますが、食中毒を起こす原因となるのは前者のククルビタシンです。
ククルビタシンは未熟なメロンに多く含まれていることが多いほか、メロンばら色かび病という病気の影響を受けた果肉部分に多く作られると言われています。
どちらの成分が原因だとしても、あまりに強い苦みを感じるメロンは食べるべきではありません。
もったいないですが、安全かどうかを判断できない場合は食べずに処分する方が無難だと思います。
もし、苦いメロンを食べて下痢や嘔吐などの食中毒症状が現れた場合は、安易に考えず病院行って診察を受けるようにしてくださいね。
その時は、「苦み強いメロンを食べた」伝えるようにしましょう!