じゃがいもを使った料理は、家庭の食卓には欠かせない存在です。
ホクホクとした食感が魅力的なじゃがいもですが、時には火を通しても「シャキシャキとした食感」が残ってしまうことがあります。
このシャキシャキ感、実は加熱不足や調理法に起因していることが多いのですが、実際にはこれを上手に解消する方法があります。
そこで今回は、じゃがいもをレンジで加熱する際に出るシャキシャキ感を防ぎ、理想的な食感に仕上げるためのポイントをご紹介します。
これから紹介する方法を試せば、もうじゃがいも加熱に失敗することはありませんよ♪
じゃがいもに火を通してもシャキシャキしてしまう理由
じゃがいもを調理していて、火を通してもなぜかシャキシャキとした食感が残ってしまうことがあります。
これにはいくつかの原因が考えられますので、その理由と対策について解説していきましょう!
加熱不足が原因
茹で方の問題
じゃがいもや根菜類は火が通りにくいため、水からゆっくりと茹で始める必要があります。
沸騰したお湯から茹で始めると、表面は火が通りますが中心部まで熱が届かず、結果としてシャキシャキとした食感が残ってしまいます。
加熱時間の短さと水の量
じゃがいもはサイズによって火の通り具合が異なります。大きなじゃがいもは、中心部まで火を通すにはある程度長い時間が必要です。
また、茹でる際の水の量が少なすぎると、じゃがいもの一部がお湯から出てしまい均等に加熱されないことも原因の一つです。
対処法
これらの基本的な対策を心がけることで、加熱不足によるシャキシャキ感を避けることができます。
調理の過程の問題
味付けのタイミング
じゃがいもを茹でる際に初めから調味料を加えると、表面に色はつくものの内部まで火が通りにくくなります。そのため、じゃがいもを茹でる場合はまずは普通の水で茹で、火が通ってから味付けをすることが重要です。
対処法
下処理の問題
じゃがいもをカットして水にさらすことはアク抜きに有効ですが、長時間放置するとでんぷんが流れ出てしまいます。
これにより、じゃがいもの食感が変わってしまうことがあります。なので、あまり長時間水にさらさないようにしましょう!
品種や個体差による影響
じゃがいもにはでんぷんが少ない個体が存在し、これが原因で加熱してもホクホク感が得られず、シャキシャキした食感になることがあります。
このような個体に出会った場合は、シャキシャキでも楽しめる料理にアレンジしてみましょう^^
じゃがいもをシャキシャキのまま食べるのは危ないのか問題
じゃがいものシャキシャキ食感が残る原因を探る中で、多くの方が抱くかであろう疑問、「シャキシャキのじゃがいもを食べても大丈夫なのか?」という点についてお話ししたいと思います!
結論からお伝えすると、多くの場合じゃがいもを適切に加熱していれば、シャキシャキとした食感が残っていても食べても問題ありません。
実際、わたし自身もそういったじゃがいもを食べたことがありますが、お腹を壊した経験は一度もありません。
しかし、このシャキシャキ感が「加熱不足」によるものであれば、そのまま食べるのは避けたほうが賢明です。
じゃがいもは生でも少量であれば食べても大丈夫ですが、加熱前のでんぷんは消化しにくいため、多量に消費すると消化不良を引き起こす可能性があるからです!
特に消化器系が未熟な子供やお年寄り、胃腸が弱い人は、こういった状態のじゃがいもを避けるべきです。
もし食べる場合は、安全を優先してじゃがいもをしっかりと再加熱してから食べることをおすすめします(´・∀・)ノ゚
じゃがいもがシャキシャキする場合の対処法!
ここからは、すでにシャキシャキになってしまったじゃがいもを何とかするための対処法についてまとめておきます!
電子レンジで再加熱してみる
加熱不足が原因でシャキシャキ感が残ってしまったじゃがいもは、再度しっかりと火を通すことでその問題を解決できることが多いです。
煮物などの場合は、鍋に戻して15分程度追加で加熱しましょう。
一方、炒め物などでじゃがいもだけを再加熱する必要がある場合は電子レンジが便利です。電子レンジを使う際はじゃがいもをラップで覆い、30秒ごとに様子を見ながら加熱します。このとき、水分が飛ばないよう注意してくださいね!
リメイクして美味しくいただく
万が一、これらの方法を試してもシャキシャキ感が取れない場合は、その食感を活かしたリメイクレシピに挑戦してみましょう。
例えば、シャキシャキ食感がアクセントになる「じゃがいものピクルス」などはいかがでしょうか?
じゃがいものピクルスの作り方は後ほど紹介しますね^^
さらに、シャキシャキとした食感がおいしい「ポテトサラダ」にするのもおすすめです。じゃがいもを粗く潰して、マヨネーズやヨーグルト、フレッシュな野菜を加えれば、新しい食感のポテトサラダが楽しめますよ♪
シャキシャキとしたじゃがいもも捨てたものではありません。少しのアイディアで、また違った美味しさを発見できるはずです!
じゃがいものピクルスの作り方!おすすめレシピを紹介!
加熱したじゃがいものピクルスは、シャキシャキ感が残るじゃがいもを美味しく楽しむ一つの方法です。
ピクルスと聞くと通常は生の野菜を使うことが多いですが、じゃがいもの場合、加熱してからピクルスにすることで、独特の食感と味わいを楽しむことができます。
ここでは、簡単に作れる加熱したじゃがいものピクルスのレシピをご紹介しますね!
材料(2人分)
作り方
シャキシャキ食感が残っているじゃがいもは念のためラップをして数分程度再加熱しておきましょう!再加熱の後は外に出して粗熱を取ってくださいね。
手順2:ピクルス液を作る
鍋に酢、水、砂糖、塩を入れて火にかけ、砂糖と塩が溶けたら火から下ろします。ローリエと粗挽きの黒こしょうを加えて香りをつけます。
手順3:じゃがいもを漬ける
冷ましておいたじゃがいもをピクルス液に入れます。ここで、オプションとして薄切りにした玉ねぎやにんじんを加えると、色鮮やかで味に変化が出ますよ。
手順4:冷蔵庫で寝かせる
じゃがいもがピクルス液に浸かったら、密閉容器に移して冷蔵庫で半日から1日程度寝かせます。じっくり漬け時間を取ることで、じゃがいもにピクルスの味が染み込みます。
加熱したじゃがいものピクルスは、サイドディッシュとしてはもちろん、お酒のおつまみやサラダのアクセントとしても大活躍します。
シャキシャキとした食感を活かしつつ、酸味と甘み、香辛料の風味が絶妙にマッチした一品なので、ぜひお試しください♪
じゃがいもを電子レンジで加熱する時のポイントは?
最後に、じゃがいもを電子レンジで加熱する方法について補足しておきます。
じゃがいもの電子レンジ加熱はシャキシャキ食感が残りやすい調理法なので、電子レンジをよく使う人はぜひ参考にしてくださいね!
カットしたじゃがいもをレンチンする手順
カットしたじゃがいもをさっとお水にくぐらせ、水分を含ませます。これが、じゃがいもをしっとりと仕上げる秘訣です。
手順2:耐熱容器に入れてラップをかける
水分を含んだじゃがいもを耐熱容器に入れ、ラップをかけて500Wから600Wで約3分半加熱します。
手順3:様子を見ながら加熱する
加熱後つまようじで刺してスムーズに入るか確認します。スムーズに入らない場合は、30秒ずつ追加で加熱しましょう。
手順4:しばらく放置する
加熱後はそのままラップをかけた状態でしばらく放置。これでじゃがいもの中までしっかり火が通ります。
じゃがいもを丸ごとレンチンする手順
じゃがいもを洗った後、皮の周囲に包丁で浅く切れ目を入れます。これにより、均等に熱が通りやすくなります。
手順2:ラップをゆるくまく
じゃがいもが濡れた状態でラップをゆるくまくか、耐熱容器に入れてふんわりとラップをします。500Wから600Wで約3分半加熱します。
手順3:追加で加熱する
3分半加熱しても柔らかくなっていなければ、追加で30秒ずつ加熱を。完全に柔らかくなるまで様子を見ましょう。
手順4:しばらく放置する
加熱が終わったらしばらく放置。これにより、じゃがいも全体がしっとりと仕上がります。
まとめ
じゃがいもを調理していると期待していたホクホク感ではなく、何故かシャキシャキとした食感が残ることがあります。
シャキシャキとした食感が残る主な原因には様々のものが考えられますが、大抵の場合は加熱不足による半生煮えが原因であることが多いようです。
対処法としては、再度しっかり火を通し直すことが効果的です。これにより、じゃがいもの中心部まで熱が行き渡り、シャキシャキ感を軽減させることができます。
もし、再加熱してもじゃがいもにシャキシャキ食感が残る場合は、もしかしたらでんぷんの少ないじゃがいもに当たってしまったのかもしれません。
そんな時は、そのシャキシャキ食感を活かせる料理へのリメイクして美味しく食べてくださいね♪