今回は、出がらしの茶葉を食べることで考えられる害(デメリット)などについて解説していきます!
緑茶は、食事のお供にもリラックスタイムのお供にもぴったりな飲み物ですよね^^
日常的に緑茶を楽しんでいる方なら、一度は出がらしの茶葉を眺めて、もったいないなぁ…と考えたことがあるかもしれません。また、「茶葉を食べることに何かリスクはあるの?」と思う方もいるでしょう。
ご安心ください、適量であればお茶の出がらしを食べることに害はありません!
ただ、古い茶葉や過度な量を摂取すると、健康に悪影響を及ぼすこともあるのでその点には注意が必要です。
この記事では、茶葉を食べる際の注意点や、適量、おすすめの食べ方(レシピ)についても解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね♪
茶葉を食べるのは害がある?考えられるデメリットを調査!
すでにお伝えしたように、少量の茶葉を食べること自体にはなんら害はありません。
注意が必要なのは、お茶を淹れた後時間が経過した茶殻を食べてしまう場合や、茶葉を過剰に食べてしまうようなケースです。
それでは、なぜ茶葉が場合によって害に変わってしまうのか、その理由を詳しく掘り下げてみましょう。
これから茶葉を食べたり、出がらしを使った料理に挑戦しようと考えているのであれば、これらの内容を頭に置いておくと安心して食べることができますよ(´・∀・)ノ゚
時間経過による茶葉が傷んでいる可能性
茶葉に含まれる「カテキン」は、その強力な殺菌作用が知られていますが、繰り返しお茶を入れることによっては徐々に茶葉から抽出されてしまいます。
その結果、残った茶葉には水分が残り、殺菌効果が低下するため、時間の経過とともに茶葉内のタンパク質が変質し、これがお腹の不調の原因になる可能性があります。
さらに、時間が経つにつれ、残ったカテキンも酸化して「タンニン」という物質に変化し、これが胃や腸に刺激を与えることも考えられます。
腐敗したタンパク質とタンニンの変化が合わさり、さらに強い腹痛や吐き気、下痢などの食中毒のリスクを高めることがあるのです!
「宵越しの緑茶は飲むな」という昔からの言い伝えがあるのは、実はこのような理由からなんですね。
傷みはじめた茶葉からは独特の臭いがしはじめるので、少しでもお茶の臭い以外の不快な臭いを感じた場合は食べずに処分するようにしてください。
カフェインの摂り過ぎになる可能性
茶葉に含まれる成分の中で注意が必要なものとして、「カフェイン」の存在が挙げられます。
カフェインには依存性と中毒性があるため、摂取量には特に気を付ける必要があります。
カフェイン中毒になると、以下のような症状が現れることがあります!
これらは比較的軽度の症状ですが、重症化すると脈拍数の増加、胸の痛み、めまい、不安感など、より深刻な健康問題を引き起こす可能性もあります(大げさに書いてます)。
そのため、茶葉を直接食べる際にはカフェインの摂取量に注意し、一度に大量に食べないようにすることが大切です。
ちなみに、カフェインは高い温度で淹れたお茶の方がより多く抽出されるという特徴があります。
なので、最初から茶葉を食べるのであれば熱いお湯で淹れてカフェインをたくさん出しておくというののカフェイン対策としてはありだと思います^^
タンニンの影響による貧血の可能性
緑茶の茶葉が害になる可能性のある3つ目の理由はすでに登場した「タンニン」によるもうひとつのデメリットです。
タンニンは鉄分と結合しやすい特性を持っており、体内で鉄と結びつくと鉄の吸収を妨げることがあります。
その結果、一度にタンニンを過剰に茶葉を摂取すると、貧血を引き起こす原因となる可能性があるのです!
さらに付け加えると、茶葉には「シュウ酸」も含まれています。
シュウ酸は野菜にも含まれる成分でえぐみの原因となりますが、体内でカルシウムと結合するとシュウ酸カルシウムを形成し、尿路結石のリスクを高めることがあります。
緑茶は多くの良い影響を与える栄養素も含んでいますが、摂りすぎてしまうと逆に害を及ぼす可能性もあるので、やはり一度の摂取量には注意が必要です。
茶葉を食べる際には、正しい知識を持って一度に食べ過ぎないというのが大切なポイントになってきます^^
茶葉を食べる時の一回の適量は?茶葉を食べるなら一番茶!
ここからは、出がらしの茶葉を食べる時の量や食べるのに適した種類について簡単にまとめておきますね!
茶葉を一度に食べる適量は約3g!
茶葉を食べる際には、一度にどれだけの量を摂取するかが重要です。特に、カフェインの摂取量は慎重に考慮する必要があります。
健康な成人であってもカフェインを多く含む乾燥した茶葉は、一度に3g程度に抑えると安全です。
この量は、お茶を淹れたり料理の素材として利用したりするのにちょうど良い分量と言えます。
茶葉を料理に使用する際は、その風味や栄養を最大限に活かしながら、カフェインの量にも注意することがポイントとなります^^
また、一日の中でコーヒーや紅茶、エナジードリンクなど、他のカフェインを含む飲料や食品を摂取する予定がある場合には、茶葉の摂取量をさらに減らした方が良いでしょう。
茶葉を食べる時のカフェイン摂取量だけではなく、一日でどれくらいカフェインを摂るかという全体的なバランスを意識することが大切です!
茶葉を食べるなら一番茶がおすすめ!
茶葉を食べる際、特に安心して楽しみたい方にとって、農薬の問題は気になる点かもしれません。
茶葉は野菜と違って、洗浄や皮むきができないため農薬への配慮が必要になります。
通常、農薬は時間の経過と共に自然に減少し、摘み取り時にはほとんど残っていないとされています。
ですが、より安全性を重視する方は「一番茶」を選ぶのが良いでしょう。
茶葉の中でも一番茶は、春先に摘まれる最初の茶葉なので農薬の使用が少ないのが特徴です。
また、一番茶は他の時期の茶葉に比べて品質が高く、味も優れているのも覚えておきたいポイントですね^^
味覚の面で言えば甘みがあるお茶の方が食べやすいのですが、この点に関しても一番茶が優れています。
一番茶がない時期に甘いお茶を探す場合は、スーパーマーケットよりもお茶の専門店で購入するのが正解です。
接客してくれる店員さんに、「水出しできるくらい甘みのあるお茶がほしい」と伝えれば、たくさんある茶葉の中から甘みの強い茶葉を教えてくれますよ!
店内のどこかに「日本茶インストラクター」という文字があるお店がおすすめですよ♪
茶葉を食べるメリット!食べ過ぎなければ良いことだらけ!
この見出しでは、これまでとは逆にお茶を食べるメリットについて補足しておきます!
今回はテーマがテーマだけに何だか茶葉を食べることが悪いような印象を与えてしまったかもしれないですが、本来お茶の葉っぱにはとても有用な栄養素がたくさん含まれています。
それらの栄養素を適量摂ることは言うまでもなく健康にプラスなので、誤解しないでくださいね!
要するに、「バランスが大切」という内容です^^
前置きが長くなってしまいました、本題に入ります(´・∀・)ノ゚
茶葉はただの飲み物の素材ではなく、実は豊富な食物繊維を含む健康食材です。
これらの繊維は便秘解消や腸内環境の改善に寄与し、結果として免疫力の向上に役立つ可能性があります。
ただし、茶葉の食物繊維は水に溶けにくい性質があるため、お茶を飲むだけではその恩恵を完全に受けることは難しいと考えられます。
また、ご存知のとおり茶葉にはカテキンが豊富に含まれており、これは老化防止、血圧や血糖値の上昇抑制、さらには動脈硬化や脳梗塞の予防など、多面的な健康効果が期待できる栄養素として知られています。
しかし、お茶として淹れた場合、カテキンの約半分は茶葉に残り、摂取されるのはごく一部に過ぎません。
これらの栄養素以外にも、茶葉には他にもビタミンCやビタミンE、アミノ酸などの栄養素が含まれています。
全体的なこととして言えるのは、お茶を飲むだけでは栄養素を充分には摂取できず、茶葉ごとを食べることでその効果を十分に発揮することができるということです!
なので、出がらしの茶葉を食べるのは食べ過ぎさえしなければ非常に良い習慣と言えるでしょう^^
お茶としての利用だけでなく、食材として茶葉を活用することで、健康や美容に良い影響をもたらす効果が期待できます。
先程お伝えした茶葉を食べる際の適量を参考にして、茶葉の美味しさと健康効果を最大限に活かしましょう♪
茶葉をそのまま食べる方法!手軽なおすすめレシピを紹介!
最後に出がらしの茶葉の美味しい食べ方をいくつか紹介しておきますね。
もし気に入ったレシピがあればぜひ作って食べてみてください!
お茶の葉っぱのほろ苦パスタ
このレシピは茶葉のほのかな苦味と香りが特徴で、日本茶の風味を楽したかなり珍しい
パスタです♪
ポイントはお茶っ葉を使ったソースを先に作っておくことです。
先にパスタを茹でてしまうとソースを作っている間に柔らかくなってしまうので、必ずソースの方から仕上げてくださいね!
【材料(2人分)】
【作り方】
出がらしの茶葉をよく水洗いし、しっかり水気を切っておきます。
手順2:パスタソースを作る
フライパンにオリーブオイルとみじん切りにしたにんにくを入れ、香りが立つまで炒めます。そこへ水洗いした茶葉を加え、さらに炒め合わせます。
軽く火が通ったらフライパンにしょうゆとみりんを加え、全体をよく混ぜ合わせます。
手順3:パスタを茹でる
大きめの鍋に水を沸かし、塩を加えた後スパゲッティを茹でます。少しかためのアルデンテに仕上げるのがポイントです!
手順4:パスタとソースを絡める
茹で上がったスパゲッティをソースが入ったフライパンに移し、全体にソースが絡むように炒めます。
皿に盛り付けた後、お好みで黒こしょう、刻みのり、かつお節、小ねぎなどをトッピングすれば完成です♪
緑茶を使った和風チャーハン
こちらのレシピは緑茶の香りと鶏肉の旨みが絶妙にマッチした、一風変わった味わいが楽しめる和風チャーハン。
基本的な作り方は普通のチャーハンと同じで、最後に茶葉を混ぜ合わせるだけでOK!出がらしの茶葉で普段のチャーハンをひと味変えてみてはいかがでしょうか^^
【材料(2人分)】
【作り方】
出がらしの茶葉をよく水洗いし、しっかり水気を切っておきます。
手順2:材料をカットする
鶏肉は一口大に切り、玉ねぎはみじん切りにします。鶏肉が苦手な場合は普通通り焼き豚を使っても問題ありません^^
手順3:先に卵を溶いておきます。
手順4:具材を炒める
フライパンにごま油を入れて熱し、鶏肉と玉ねぎを炒めます。鶏肉に火が通ったら、一旦お皿に取り出しておきましょう。
フライパンは一度ここで洗ってキレイにしおくと仕上がりがキレイになりますよ♪
手順5:卵とご飯を炒める
フライパンにサラダ油をひき、最初に溶き卵を入れましょう。周りが少しグツグツしてきたらご飯を加えて勢い良く炒めましょう!
手順6:ご飯と具材を混ぜ合わせて茶葉も加える
ある程度火が通ったら先に炒めた具材を戻し、さらに茶葉も加えてさらに炒めていきます。
塩、こしょう、しょうゆで味付けをし、全体をしっかり炒め合わせましょう!
手順7:お好みでトッピング
お好みで白ごまや刻み海苔を加えれば完成です♪
茶葉を食べる害や美味しい食べ方についてのまとめ
というわけで、出がらしの茶葉を食べるということについて解説してきました!
茶葉は新鮮な状態で適量を摂取すれば、害どころかメリットの多い食材です(●´∀`)ノ
しかし、長時間放置した出がらしの使用や過剰な摂取は食中毒や、カフェインの悪影響などのリスクがあるので要注意。
茶葉の鮮度と適切な量を意識するこで、食物繊維、カテキン、ビタミン、アミノ酸などの栄養を効果的に取り入れることができます。
いつもの料理に茶葉をプラスすれば、手軽に新しい和風レシピが完成します♪
ぜひ、出がらしの茶葉を上手に使って美味しい料理を作ってみてくださいね(*・∀-)☆