今回は、昆布の佃煮に酢を入れる理由や基本の作り方などについて詳しく解説していきますね!
使用済みの昆布を美味しく再利用する方法として最もポピュラーなのは、やはり「昆布の佃煮」ですよね。
でも、レシピを見て、作る途中で酢を加えることに疑問を持つ方も少なくありません。たしかに仕上がった佃煮に酸味はあまり感じないですもんね。
実は、佃煮に酢を加える主な理由は、昆布を柔らかくするためなのです!
水に浸すだけでは十分に柔らかくならない昆布も、酢を加えた水につけることでびっくりするくらい食感が変わります。
ちょっとしたことなんですが、この簡単な一手間が硬くて食べにくい使用済みのだし昆布を柔らかくするポイントなのです。
さらに時間をかけて煮込むことで、昆布は適度な柔らかさと味わいを持つ、美味しいご飯のおともへと生まれ変わってくれますよ♪
以下本文では、まず柔らかくなる理由について簡単に解説してから、基本の昆布の佃煮の作り方についてお伝えしていこうと思います。
後半では、昆布の佃煮を使ったアレンジレシピも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね^^
昆布の佃煮に酢を入れる理由は柔らかくするため!
繰り返しになりますが、昆布の佃煮を作る時に酢を入れる理由は、だし昆布は酢の入った水にひたした方が柔らかくなるためです。
一口に昆布と言っても様々な種類がありますが、だしを取る用途で使われるだし用昆布は他の昆布に比べると表面が硬いのが特徴です。
その昆布を調味料につけただけでは十分に柔らかくならないので、そこに酢を混ぜるわけです。
この時何が起きているのかと言うと、簡単に言えば酢の成分が昆布の表面の硬い部分(細胞壁)の結びつきをもろくしているようです。
表面の細胞壁の結びつきがゆるくなると、当然食感も柔らかくなりますし、その隙間から調味料が入りやすくなるので味も昆布の中までしっかり入ってくれます。
ちなみに、心配だった酢の臭いについては加熱している間にほとんどが消えてしまうので、完成した昆布の佃煮が酸っぱくなってしまう心配はありません。
もっとも、お酢の分量を多くし過ぎると味や臭いに影響がでるかもしれないので、より柔らかくしようとあまり多く入れすぎないようにご注意ください!
ついでに補足しておくと、お家で昆布の佃煮を作る時は正方形ではなく、最初から細切りにしておいて調理するのが柔らかくするポイントとなります。
細かくすることでかたい部分が細切れになって柔らかくなりますし、当然断面積が大きいほど味が中まで染み込みやすくなりますので^^
だしを取った後の昆布で佃煮を作る時は…
のふたつのポイントを押さえつつ調理してみてくださいね(´・∀・)ノ゚
柔らかい昆布の作り方を解説!ゆっくり丁寧にしあげましょう♪
それでは、お酢を使った柔らかい昆布の佃煮の作り方についてまとめておきますね!
短時間で作ろうと考えると失敗しやすくなるので、ある程度時間のある時にゆっくり丁寧に調理してみてくださいね。
以下の材料はあえて少量用にしているので、使う昆布の分量によって調整をお願いします^^
【材料】
【作り方】
だしを取った後の昆布を細かく千切りにします。かたい昆布は細めにカットすると食べやすくなります。生姜を使う場合は、この時点で一緒に千切りにしておきます。
ステップ2:材料をお鍋に入れて火にかける
順番を気にせず、全ての材料をお鍋に入れて中火〜強火で沸騰させましょう。沸騰したら焦げ付き防止のために弱火にすることをお忘れなく。
ステップ3:汁気がなくなるまで煮込む
弱火でじっくりと汁気がなくなるまで煮込みます。水分が少なくなると底が焦げやすくなるので、こまめにかき混ぜながら焦げ付かないように注意してください。
ここで時間を短縮しようと火力を強めると失敗の原因になるので、弱火のまま時間をかけて加熱するようにしてくださいね!
ステップ4:汁気がなくなれば出来上がり♪
お鍋の中の昆布の水分がすっかり少なくなって、見た目が市販されている佃煮のようになったら完成です。
お好みで白ごまをトッピングしても良いでしょう。見た目が少し贅沢な感じになりますね!
保存期間は、冷蔵庫で1週間~10日くらいが目安となります。保存料などが入っていないのでできるだけ早く食べきるようにしましょう。
また、冷凍保存だと約1ヶ月くらいの保存が可能です。こちらも時間の経過とともに少しずつ劣化していくので、あまり長い間保存するのはやめておきましょう!
ご覧いただいた通り、昆布の佃煮は調理法としては全く難しい部分はありません。
ただ、「昆布を細切りにして調味料と酢を加えてじっくり煮込む」だけです^^
とにかく焦って火力を強くするのが一番ダメなパターンなので、その点だけは意識して作っていただけると嬉しいです。
昆布の佃煮をアレンジして食べよう!短時間で作れるレシピを紹介!
最後に、昆布の佃煮を使ったアレンジ料理をレシピ付きでいくつか紹介しておきますね!
昆布の佃煮を使った和風パスタ
まずは、手軽に作れる「昆布の佃煮を使った和風パスタ」を紹介します!
昆布の佃煮の旨味がパスタに絶妙に絡み合い、シンプルながら深い味わいを楽しむことができる一皿です!
おしゃれなディナーやちょっとした集まりの時などにもおすすめですよ(●´艸`)
【材料】
【作り方】
大きな鍋にたっぷりの水を沸騰させ、塩を加えてパスタを茹でます。ちょっとかためのアルデンテになるのが理想的です!
2:ソースを作る
フライパンにオリーブオイルを熱し、みじん切りにしたにんにくと赤唐辛子を加えて香りが出るまで炒めます。昆布の佃煮を加え、さらに炒め合わせましょう。
3:パスタを絡める
茹で上がったパスタをフライパンに移し、白ワインを加えて全体をよく絡めます。必要であれば、パスタの茹で汁を少し加えてバランスを調整してくださいね!
4:盛り付け
パスタを器に盛り付けパセリを散らし、お好みでパルメザンチーズを振りかけます。塩と黒こしょうで味を調えれば完成です♪
昆布の佃煮入りチーズリゾット
せっかくなのでもうひとつ。別方向のアレンジとして、昆布の佃煮を使った「昆布の佃煮入りチーズリゾット」のレシピをご紹介しますね!
昆布の佃煮の旨味とチーズの濃厚さが絶妙にマッチしたコク深い味わいの一品です。
少し時間はかかる料理ですが、作り方そのものは思っているよりも簡単です。丁寧に調理して、仕上げ直前に昆布の佃煮を加えるだけなので失敗する心配も不要です^^
【材料】
【作り方】
玉ねぎをみじん切りにして、チキンブイヨンを温めておきましょう。ブイヨンはインスタントのものをお湯で溶いて作っておけばOKです!
2:リゾットのベースを作る
鍋にバターを溶かしてみじん切りにした玉ねぎを炒めます。玉ねぎが透明になったらお米を加え、お米全体が油でコーティングされるまで炒めましょう。
3:炊き込む
白ワインを加え、アルコールが飛ぶまで炒めた後、温めたチキンブイヨンを少しずつ加えてお米が柔らかくなるまで炊きます。
ブイヨンを一気に加えると鍋の中の温度が下がってしまいお米がベトっとなる原因になるので注意してくださいね!
あと、お鍋のふたはしなくても大丈夫です^^
4:昆布の佃煮を加える
お米がほぼ炊けたら、昆布の佃煮を加えてさらに炊き込みます。
5:チーズを加えて仕上げる
パルメザンチーズとクリームチーズを加え、滑らかになるまで混ぜ合わせます。仕上げに塩と黒こしょうで味を整えましょう。
6:盛り付け
完成したリゾットを器に盛り、パセリを散らせば完成です♪
昆布の佃煮に酢を入れる理由についてのまとめ
ということで、昆布の佃煮の作り方やアレンジレシピについて解説してきました!
昆布の佃煮に酢を加える理由は、酢の持つ食材を柔らかくする効果にあります。
酢に含まれる成分が、かたい昆布の表面を柔らかくして食べやすい状態に変化させてくれるからです。
これは食べやすくて美味しい昆布の佃煮を作る上で重要なポイントとなります!
また、昆布を細かく千切りにするとより一層食べやすくなることも忘れてはいけませんね。
美味しい昆布の佃煮を作って、ぜひ今回紹介したアレンジレシピにも挑戦してみてくださいね^^