今回は、豚肉から酸っぱい匂いがする原因や対処法などについて解説していきます!
わたしもよく経験するのですが、豚肉のパックを開けたとたん、どいうわけか中から酸っぱいようなヨーグルトのような匂いが漂ってくることがあります。
この状態、何となくこれくらいなら火を通せばいけるかな…?と食べてしまいそうになるんですが、下手したら食中毒になる危険性があるので処分するのが正解です!
豚肉に限らず肉類からこのような酸っぱい系の匂いが漂っている時は、そのお肉がすでにギリギリ、もしくはダメになっているような状態にあるからです。
特に豚ミンチは保存状態によっては買った翌日でも酸っぱくなるので、食べる前にはしっかり状態を判別する必要があります。
ちなみに、獣臭いような匂いを感じる豚肉については食べても大丈夫なので、美味しくいただきましょう。
本文では、豚肉からこのような酸っぱい匂いがする原因や、その他の匂いについてもお伝えしているので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
豚肉から酸っぱい匂い、ヨーグルトのような匂いがする原因と対処法!
繰り返しになりますが、豚肉から酸っぱい系の匂いがした場合は、おそらくその豚がダメになりかけているサインと判断することができます。
この酸っぱい系の匂いは豚肉のタンパク質が雑菌によって分解されることで発生する匂いだと言われています。違う言い方をすれば、「酸化しまくっている状態」だそうです。
いずれにせよ、タンパク質が分解されるというのは腐っていく過程なので、一定のラインを超えるとそれは食べられない状態になってしまいます。
なので、豚肉から酸っぱい匂いがした場合の対処法は「処分する」の一択になります。
よく食べられない状態の見分け方として、表面の色やぬめりの有無があるのですが、豚肉に関して言えばそれらがなくても匂いだけで判断してもOKです。
豚肉は中の方までダメになってしまうので、牛肉に比べると食べられるかどうかの判断が難しい部分があるからです。
ちなみに、豚肉が極端に変色していたり、表面に嫌なぬめりが出てくるのは食べられない状態の中でも最終段階と覚えておきましょう。
そこに至る以前に、まずは匂いからおかしくなっていくのです。なので、酸っぱい匂いがしているということは、すでにその豚肉がダメになりかかっているということなんです。
そのように酸化して雑菌も増えまくっている豚肉はしっかり加熱しても食べられるようにはなりません。下手すると食中毒になってしまうので処分するしかないのです!
もちろんちょっとくらい酸っぱい匂いがしている豚肉を食べても平気な人もいるかと思います。
でもそれは、その人が健康で免疫力が高いからかもしれません。免疫力の下がっている人やもともと胃腸の弱い人だと思いっきりお腹を下す可能性も十分にあります。
昨日買ったばかりの豚肉だったとしても、数時間常温に出しっぱなしにしていたことが原因で一気に劣化が進んでしまうことも考えられます。それが豚肉のミンチだったらなおさらです。
ちょっと長くなってしまいましたが、このような理由から、豚肉から酸っぱいようなヨーグルトのような匂いがした場合は、もったいないですが潔く処分するようにしましょう。
あ、ヨーグルトのような匂いについて少しだけ補足しておくと、このような匂いはお肉を熟成させている時にも感じることがあります。
ここで間違えてほしくないのが、熟成させるのと腐らせるのとは全然違うということ。
お肉を熟成させて旨味成分を引き出すためには、しっかりと温度や湿度をコントロールし、衛生的管理の行き届いた場所で熟成させる必要があります。
なんとなく冷蔵庫に入れておいて古くなっていくのを熟成とは呼ばないのです。
ちょっと失礼な言い方になりますが、変にプラス思考を働かせて、腐りかけのお肉を「熟成肉」として食べないようにしてくださいね!
豚肉が賞味期限内なのに臭い理由として考えられる原因は?
ここからは、買ってから時間がさほど時間が経っていない豚肉が臭う理由や原因について簡単にまとめておきますね!
豚肉から感じられる匂いにはいくつか種類があるので、それぞれ匂いについて詳しく解説していこうと思います^^
獣臭い場合について
最初にお伝えしておきますが、獣臭い豚肉については食べても問題ありません。
豚肉に感じられる獣臭さには、複数の原因が考えられます。まず、飼育環境や与えられている餌が肉の品質に大きく影響を及ぼします。
ストレスを多く受けたり、特定の餌を食べたりした豚は肉が獣臭くなることがあると言われています。
また、豚肉の部位によっても臭みの度合いが異なり、特に脂身の多い部位などは獣臭さが強く感じられることがあるようです。
そして、成長ホルモンや抗生物質の使用も、豚肉の臭いに影響を与える要因の一つと考えられます。
それ以外にも、個体によっては獣臭が強い場合があるので、どれが原因になるかを特定するのは難しい部分です。
補足として付け加えておくと、遺伝的な要因による「先祖返り」が、獣臭さを強める原因となることもあるようです。
先祖返りは品種改良によって抑えられてきた古い遺伝子の特徴が現れる現象で、肉質や臭いに影響を与えると言われています。
あまり多くはないようですが、こうしたわたしたちにはどうしようもない部分もあったりするんですね。ちょっと驚きですヽ(゚Д゚*)ノ
酸っぱい系の匂いについて
すでにお伝えした通り、豚肉から酸っぱい系の臭いがする場合は、腐る一歩手前の状態まできてしまっていると判断できます。
つまり、豚肉が酸化していたり、臭いを発する雑菌が増殖してしまっていることが、酸っぱい匂いの原因になります。
アンモニアや腐敗臭について
説明不要だとは思いますが、これはもう完全に腐ってしまっています。酸っぱい系の匂いがどんどん進んでいくと、こういった悪臭に変化してしまうのです。
たとえ買ってからそれほど時間が経っていなくても、加工してから時間がたっていたり、保存の仕方が悪かった場合は品質が著しく低下することも十分考えられます。
豚肉だけでなく食材からこのような悪臭が漂っている場合は、その場で速やかに処分するようにしてくださいね!
豚肉の臭みを消す方法を解説!獣臭い場合は試してみて!
最後に、豚肉の臭みを消す、もしくは抑える方法についてざっくりとまとめておきまsね^^
塩を振りかけて臭みを抜く
塩をふりかける方法は豚肉特有の臭みを減少させるだけでなく、お肉を柔らかくする効果もあります。
注意点としては、もみ込む時間を長くし過ぎない、過度に塩分を加え過ぎないようにすることが大切です。
適切に塩もみをすることで、豚肉料理をより美味しく楽しむことができますよ!
豚肉を流水で軽く洗い、余分な水分をペーパータオル等で拭き取ります。
ステップ2:塩をまぶす
均等に全体に塩をまぶします。このとき、お肉の厚みや量に応じて塩の量を調整します。一般的には、お肉100gあたり小さじ1/2程度の塩が目安です。
ステップ3:塩もみをする
塩をまぶした後、手で軽くもみ込みます。これにより、塩が豚肉の繊維に浸透し、臭みを消す効果がアップします。
ステップ4:置いておく
塩もみした豚肉を10~15分程度置いておきましょう。この時間がお肉の臭み成分を抜くのに非常に大切なので、短くても10分くらいは放置してくださいね。
ステップ5:塩を洗い流す
時間が経過したら豚肉を軽く水で洗い流し、再度水気を拭き取ります。これにより、余分な塩分と臭み成分を取り除くことができます!
日本酒につけて臭みを抜く
日本酒にはお肉の臭みを和らげる効果があり、豚肉料理において非常に効果的です。
注意点は、漬ける時間を長くし過ぎないこと。お肉が日本酒の風味で強くなりすぎないようにすることが大切です。
適切に使用することで、豚肉の美味しさを最大限に引き出すことができますよ^^
豚肉を適切な大きさにカットし、余分な脂肪を取り除きます。お肉が水分を含んでいる場合は、キッチンペーパーで表面の水気を拭き取りましょう。
ステップ2:日本酒を用意
豚肉を漬けるための日本酒を用意します。料理用日本酒でも良いですが、飲用の日本酒を使用すると、より風味豊かな仕上がりになります。
ステップ3:豚肉を日本酒に漬ける
豚肉をボウルや密閉容器に入れ、日本酒を肉が完全に浸るように注ぎます。量は豚肉が完全に浸る量を目安にしましょう。
しっかりと豚肉が日本酒に漬かるようにしてくださいね!
ステップ4:冷蔵庫で寝かせる
日本酒に漬けた豚肉を冷蔵庫で15分から30分程度寝かせます。この時間が豚肉の臭み成分を抜き、旨味をお肉に閉じ込めるのに効果的です。
ステップ5:日本酒を洗い流す
寝かせた後、豚肉を取り出して軽く水で日本酒を洗い流します。過度に洗いすぎないように注意してください。最後にキッチンペーパーなどで水気を拭き取れば完了です!
牛乳について臭みを抜く
牛乳には豚肉の臭みを和らげ、肉質を柔らかくする効果があります。
注意点は日本酒と同様、漬ける時間を長くし過ぎないこと。あまり長くつけてしまうと豚肉に牛乳の風味が強く残ってしまうことがあるので注意が必要です。
乳製品を臭み消しに使用することで、豚肉料理の味わいをさらに豊かにすることができますよ!
ちなみに、煮込み料理など牛乳の風味がプラスになる料理に使うのであれば、ある程度しっかり漬けていても大丈夫ですよ^^
豚肉を適切な大きさにカットし、余分な脂肪を取り除きます。お肉が水分を含んでいる場合は、キッチンペーパーで表面の水気を拭き取りましょう。
ステップ2:牛乳を用意
肉を漬けるための牛乳を用意します。普通の牛乳で十分ですが、低脂肪牛乳でも構いません。
ステップ3:豚肉を牛乳に漬ける
豚肉をボウルや密閉容器に入れ、牛乳をお肉が完全に浸るように注ぎます。豚肉が牛乳にしっかりと漬かるようにしてください。
ステップ4:冷蔵庫で寝かせる
牛乳に漬けた豚肉を冷蔵庫で1時間から2時間程度寝かせます。この時間が豚肉の臭み成分を抜き、柔らかさを向上させるポイントになります。
ステップ5:牛乳を洗い流す
時間通り寝かせた後、豚肉を取り出して軽く水で牛乳を洗い流しましょう。お肉に牛乳が残らないように注意してくださいね。
これで牛乳を使った臭み消し作業は完了です!
茹でこぼして臭みを抜く
茹でこぼしは、特に臭みが強い場合におすすめの方法です。茹でこぼすことで、豚肉の臭みを抑えつつ豚肉本来の美味しさを楽しむことができます。
ただし、これも漬け込みの時と同じように茹でこぼしの時間が長すぎるとお肉がかたくなることがあるので、適切な茹で時間を守ることが重要になってきます!
ほったらかしているとボソボソした豚肉になってしまうので、茹で過ぎないように注意してくださいね!
まず豚肉を必要に応じてカットします。臭みが気になる部位や、料理に合わせたサイズに切り分けてください。
ステップ2:沸騰したお湯を用意
鍋に十分な量の水を入れ、沸騰させます。このとき、お湯がお肉を完全に覆う量であることを確認してください。
ステップ3:豚肉を茹でる
沸騰したお湯に豚肉を入れます。この時点でお湯に塩を少々加えると、お肉の臭みをより効果的に取り除くことができますよ^^
ステップ4:アクを取り除く
豚肉を茹でるときに出るアクを、こまめに取り除いてください。アクをしっかり取り除くことで、臭みも一緒に取り除くことができます。
ステップ5:茹でこぼす
豚肉に火が通ったら(通常は数分程度)、取り出してザルなどに上げ粗熱を取りましょう。茹でたお湯は捨ててしまってOKです。
粗熱が取れたらあとはそのまま料理に使っても問題ありません。作業完了です!
臭い消し用のスパイスや調味料で臭みを抑える
ハーブを使ったマリネは、豚肉の臭みを効果的に抑えると同時に、料理の風味を向上させる効果があります。
ハーブの種類によって様々な風味を楽しむことができ、豚肉料理のバリエーションを広げることができますよ^^
豚肉を必要に応じてカットします。臭みを抑えたい部位や、料理に合わせたサイズに切り分けてください。
ステップ2:ハーブと調味料を用意
臭みを抑えるために使用するハーブ(例えば、ローズマリー、タイム、セージなど)を用意しましょう。
また、オリーブオイル、にんにく、塩、黒こしょうなどの基本的な調味料も準備しておくと良いですね!
ステップ3:マリネ液を作る
ボウルにオリーブオイル、細かく刻んだハーブ、潰したにんにく、塩、黒こしょうを混ぜ合わせてマリネ液を作ります。
ステップ4:豚肉をマリネする
豚肉をマリネ液に漬け込みます。お肉がマリネ液に完全に浸かるようにしてください。この時、ビニール袋を使って漬け込むと効果的です。
ステップ5:冷蔵庫で寝かせる
マリネした豚肉を冷蔵庫で数時間から一晩寝かせます。この時間がお肉にハーブの風味をしっかりと染み込ませ、臭みを抑えるのに効果的です。
ステップ6:調理する
マリネした豚肉はそのまま焼くなどして調理します。ハーブの香りが豚肉の臭みを和らげ、風味豊かな料理に仕上げてくれます♪
豚肉から酸っぱい臭いがする場合についてのまとめ
ということで、酸っぱい臭いのする豚肉の対処法などについて解説してきました!
もう何度も繰り返していますが、たとえそれが昨日買ってきたものだったとして、豚肉から酸っぱい匂いを感じた時点でアウトだと思ってください。
豚肉からそういう匂いがするのは酸化が進んでいたり、臭みを出す雑菌が増えてしまっている状態だと判断できるからです。
その時点ではまだ腐ってはいないとは思いますが、だからと言って食べてしまうと場合によっては食中毒を起こす可能性もゼロではありませんので(´Д`。)
言うまでもありませんが、アンモニア臭や腐敗臭など明らかにダメになっている悪臭についても、その場で速やかに処分するようにしてくださいね。
豚肉の匂いで言うと、食べても大丈夫なのは「獣臭い」場合くらいなので、それ以外の場合に食べてしまわないようにご注意ください!