鮭の旬といえば秋。特に北海道では「秋味」として親しまれ、その美味しさが日本全国に知られています。
特に焼き鮭は忙しい日のお弁当や簡単な夕食に最適で、前もって作っておくことも多いですよね。
しかし、保存しておいた鮭を電子レンジで温めようとしたら、思わぬ「爆発」が起こることがあるのです。
この不思議な現象はなぜ起こるのでしょうか?そして、どうすれば安全に鮭を電子レンジで温めることができるのでしょうか?
このような現象は、鮭の皮の中に水蒸気がたまってしまうことに原因があります。なんで、皮から水蒸気が抜けるように工夫しておけば爆発は回避することができますよ^^
この記事では、電子レンジでの食品加熱のメカニズムと、鮭が爆発する原因をさらに詳しく解説しながら、電子レンジでも安心して鮭を温められる方法をまとめてみました。
電子レンジで鮭を爆発させてしまったことがある人は、ぜひ参考にしてくださいね!
鮭が電子レンジで爆発する原因を詳しく解説!
まずは、鮭が電子レンジで爆発してしまうメカニズムから見ていきましょう!
電子レンジは、食品を温める際に「マイクロ波」と呼ばれる電磁波を使用しています。
このマグネトロンという部品から放出される電磁波は、食品内部の水分子を高速で振動させ、その過程で発生する摩擦熱が食品を加熱します。
電子レンジでは金属を使用しないのは、金属が電磁波を反射してしまい装置にダメージを与える可能性があるためです。
鮭を電子レンジで加熱すると、鮭の内部に含まれる水分が急速に温まります。これにより、水分が蒸気となって体積を急激に増加させ、内部圧力が高まります。
通常、食品内部の水蒸気は表面を通じて逃げることができますが、鮭の皮は比較的密閉性が高いため、この蒸気が外に逃れにくいのです。
その状態で加熱が進むと、内部の水蒸気による圧力がさらに増大し、鮭の皮がそれを保持できなくなります。
その結果、皮が耐え切れずに破裂し、中身が爆発的に飛び散ってしまうわけです…。
この現象は、電子レンジで卵やサツマイモ、ニンニクなどを加熱したときにも見られるもので、これらの食品も内部の水分が蒸気となり膨張することで、外側の殻や皮が破裂するリスクがあります。
このように、電子レンジを使用する際には、食品の特性を理解し適切な方法で加熱することが重要です。
特に水分を多く含む食品や外皮が厚い食品を加熱する際には、内部の圧力を逃がすための工夫が必要となります。
この章で解説した鮭の爆発メカニズムを理解することで、より安全に電子レンジを活用する方法を身につけることができます。
鮭を電子レンジで爆発させないためのポイントについて
ここからは、鮭を電子レンジで加熱する場合の注意点やポイントなどについてまとめてみました。
鮭の皮に水蒸気の逃げ道を作る
鮭を電子レンジで温める前に、皮に小さな穴や切れ込みを入れることが重要です。
これにより、加熱時に発生する水蒸気が皮から逃げやすくなり、内部の圧力が急激に上がるのを防ぎます。
このシンプルな工夫だけで、鮭が爆発するリスクを大幅に減らすことができます。同様の方法は、サンマやイカなど他の皮つき食品にも応用可能です。
爆発しないように少しずつ温める
また、電子レンジで鮭を一気に高温で温めるのではなく、段階的に温める方法もおすすめです。
例えば、500Wの設定で1分ずつ加熱し、その都度様子を見ることで、食品内部の水分が急激に蒸発して爆発してしまうのを防ぐという具合です。
少しずつ温めることで、内部の水蒸気が安全に逃れる時間を与えることができるんですね!
カバーやラップを使用する
鮭を含む食品を電子レンジで温める際は、食品用のカバーやラップを使って覆うことも大切なポイントです。
これにより、水蒸気が食品内に留まりやすくなり、食品が乾燥しすぎるのを防げるからです。。また、万が一食品が爆発した場合でも庫内の清掃が簡単にできますので。
フライパンで再加熱する
もし電子レンジを使うことに不安がある場合は、フライパンを使って鮭を再加熱するのも良い選択と言えるでしょう。
電子レンジに比べると少し手間と時間がかかってしまいますが、フライパンで加熱する方が美味しく仕上がることも多いですので♪
やり方自体は簡単で、フライパンの底にクッキングシートを敷き、そこに鮭を置いて弱火でじっくりと温めればOKです。
この方法なら直接的な熱の当たり方をコントロールできるので、鮭を均一に温めることができますよ!
以上の方法を取り入れることで、電子レンジでの鮭の加熱による事故を防ぎつつ、いつでも安全に美味しい鮭をいただくことができます。
簡単なことばかりですので、ぜひ取り入れてみてくださいね^^
鮭が電子レンジで爆発してしまった場合のリメイク方法!
最後に、電子レンジ加熱によって爆発してしまった鮭を美味しく食べるリメイク方法について補足しておきますね。
もし水分が飛んでしまって美味しくなくなった鮭に困ってしまったら、ぜひこれらのリメイク料理にチャレンジしてみてください!
鮭と野菜のグラタン
鮭と野菜のグラタンは鮭の旨みが溶け込んだ野菜とチーズが絶妙にマッチする一品。表面のカリカリ感と中のとろとろ感がとっても幸せです^^
材料(4人分)
作り方
ブロッコリーはサッと茹で小房に分け、じゃがいもは茹でておくか、電子レンジで柔らかくしてから皮をむき、一口大に切っておきましょう。玉ねぎは薄切りにすればOKです。
手順2:ルーの作り方
中火にした鍋にバターを溶かし、玉ねぎを炒めます。玉ねぎが透明になったら小麦粉を加え、白っぽくなるまで炒ましょう。
小麦粉が馴染んだら少しずつ牛乳を加え、ダマにならないように混ぜながらとろみがつくまで煮ます。
手順3:塩と黒こしょうで味を調える。
手順4:材料を合わせる
耐熱容器にオリーブオイルを薄く塗り、じゃがいも、ブロッコリー、ほぐした鮭を入れましょう。次に手順2で作ったルーを全体にかけ、とろけるチーズを均等に散らします。
美味しそうな焼き色をつけるために、パン粉を上から振りかけるのがおすすめです。
手順5:オーブンで焼き上げる
200度に予熱したオーブンで、表面がきれいに焼けてチーズがとろりと溶けるまで約15分間焼き上げれば完成です!
鮭の和風パスタ
定番ですが、鮭を使った和風パスタもおすすめの一皿です!簡単に作れるのにとっても美味しいですよ(●´艸`)
材料
作り方
小さなボウルに醤油、みりん、ごま油を混ぜ合わせ、和風パスタソースを作ります。
効率良くパスタを完成させるために、まずパスタソースを作っておくのがポイントです♪
手順2:具材を準備する
ほぐした鮭、戻したわかめ、切ったねぎを用意しましょう!
手順3:パスタを茹でる
大きな鍋にたっぷりの水を沸かし、塩を少々加えてスパゲッティを茹でます。パッケージの指示通りにアルデンテに茹で上げ、茹で汁は少し取っておきます。
手順4:パスタの和える
茹で上がったスパゲッティをザルに上げ、和風ドレッシングでしっかりと和えます。
茹で汁を少し加えながら、パスタに味が馴染むように混ぜるのがコツです!
手順4:お皿に盛り付ける
和えたスパゲッティを皿に盛り付け、その上にほぐした鮭、わかめ、ねぎをトッピングすれば鮭の和風パスタの完成です。
お好みで白ごまや唐辛子を散らして、アクセントを加えるのもおすすめですよ!
まとめ
鮭が電子レンジで爆発する原因は、皮の内側で水蒸気が逃げ場を失い、圧力が急激に上昇するのが主な原因です。
これを防ぐためには、鮭の皮に切れ込みを入れる、温めは段階的に行う、あるいは電子レンジを避けてフライパンで加熱する方法が効果的です!
万が一、鮭が爆発してしまった場合でも、その鮭を使った「鮭と野菜のグラタン」や「鮭の和風スパゲッティ」などにリメイクすることで、新しい料理として楽しむことができます。
電子レンジは日常生活で非常に便利な調理器具ですが、使用する際には食品の特性を理解し、適切な方法で扱うことが必要です。
鮭に限らず薄い膜のようなものがある食材を電子レンジで加熱する時は、爆発させないよう慎重に加熱してくださいね!